My MCIプラス
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医療従事者の方へ

MCIスクリーニング検査プラスの仕組みと、検査の導入方法についてご説明しています。

MCIスクリーニング検査プラスの仕組み

MCIスクリーニング検査プラスでは、血液中の特定のタンパク質の量を調べることにより、アルツハイマー型認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)のリスクを統計学的に判定するものです。この検査を受けることで、MCIになるリスク(またはすでにMCIの可能性が高いか低いか)がわかります。検査結果が良好な方も、そうではない方も、自分の状況に合わせて生活習慣を見直すきっかけとすることで、将来MCIや認知症に進行しないように行動変容をしていただくための検査です。
(当検査はスクリーニング検査のため、本検査の判定結果で診断が確定するものではありません。)

MCIスクリーニング検査プラスで検査可能なこと

アルツハイマー型認知症発症の原因の1つといわれているアミロイドβは加齢や生活習慣の乱れにより脳内に蓄積されていきます。私たち人間の体には脳内からアミロイドβを排除する仕組みが備わっています。しかし生活習慣病などにより血管の老化が進み、血管の弾力性が失われることなどが原因で本来もつ血管の健全性や排除機能などが低下し、アミロイドβが脳内に蓄積するといわれています。その結果、認知機能の低下を招き、アルツハイマー型認知症発症につながると考えられています。

4つのカテゴリーについて

MCIスクリーニング検査プラスではこれらアルツハイマー型認知症の病態進行に関わるタンパク質を「栄養」「脂質代謝」「炎症・免疫」「凝固線溶」の4つのカテゴリーに分類して血中量を測定することでMCIのリスクを評価しています。

栄養系タンパク質
体の栄養状態を反映するタンパク質の量を測定しています。これらが脳の中のアルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβを脳内から排除したり、毒性を防御する機能があります。体をつくるタンパク質や体の調子を整えるビタミン・ミネラル、エネルギー源になる糖質や脂質をバランスよく摂取することが大切です。それにより脳の血管が強く柔軟になり、脳の健康状態は保たれます。偏った食事や高齢期の粗食・小食は認知機能の低下を招く恐れがあります。
脂質系タンパク質
体の脂質代謝の状態を反映するタンパク質の量を測定しています。これらは脳の中の健康を保つものや、アミロイドβと結合して血中へ排出する機能があります。食事から取り入れられた脂質は様々に形を変え、血流の流れにのって体内をめぐり、エネルギーやホルモン、ビタミンの原料として私たちの体の中で利用されています。栄養のバランスを整え適度に脂質を摂取することで血管は柔らかくなり、血液はスムーズに流れるようになります。
炎症・免疫系タンパク質
体の炎症状態を反映するタンパク質と体の免疫力の主役となるタンパク質の量を測定しています。これらは脳内のアミロイドβを排出する役割を担う細胞や体の免疫機能を担う細胞と共に脳内を健康に保つ機能があります。規則正しい生活習慣をこころがけることが大切です。食事と睡眠といった身近な習慣を見直し、運動を取り入れるなど規則正しい生活習慣を身に付けて、健康管理に気を配ることが大切です。
凝固線溶系タンパク質
血管の傷を防ぐための止血や固まった血液を溶かす働きをする凝固線溶に関わるタンパク質の量を測定しています。これらは脳の中の血液脳関門(BBB)の血管損傷部位の損傷を修復したり、血液を固まりにくくし、血管のつまりを解消する働きがあります。食事・運動・禁煙・適度な飲酒など生活習慣に気を付けることで、栄養素や酸素を運び老廃物を流す働きのある血管の健康状態は保たれます。結果、脳の中を健康に保つことにつながります。

MCIスクリーニング検査プラスによる検査の流れ

青く囲ったステップが、ご対応いただく部分になります。

受診

採血

  • 採血管: EDTA-2Na管、EDTA-2K管、ヘパリン管
  • 採血量: 2mℓ
  • ※EDTA依存性偽性血小板減少症の方は、EDTA容器やヘパリン容器でも凝固する可能性がございますので、その場合は血糖用FH管でも採血可能です。但し、採血管の取扱いについては臨床検査会社様へお問い合わせください。

検体保存、
遠心分離・凍結

  • 採血後、室温で24時間まで安定(24時間以内に遠心分離・凍結をお願いします)。
  • 遠心分離処理。
  • 血漿の分注量0.5mℓ(最低量0.5mℓ)。
  • 血漿を保存容器に移して凍結。 ※一般の冷凍庫で問題ありません。但し、長期保存不可。 ※遠心分離・凍結を行わない場合、常温または冷蔵にて保管。

集荷依頼

  • ご契約・提携されている検査センターに検体の回収をご依頼ください。

測定・解析

  • LC-MS法

検査結果報告書の送付

  • 弊社または検査センターより、約2〜3週間で医療機関宛に検査結果報告書を送付します。

※検査センターにて遠心分離・凍結処理を行う場合もございますので、検体の集荷方法についての詳細は検査センターにご確認ください。

検査結果の内容とお届け方法

検査結果は検査センターより紙面で返却しております。(所要日数:約2~3週間)
MCIリスクは、A~Dの4段階で評価しています。
また、アルツハイマー型認知症の病態進行に関わるタンパク質を4つのカテゴリーに分類して「良好」「注意」「要注意」の3段階のリスクレベルで評価をしています。

報告書サンプルを見る(PDF)

検査後の対応フローについて

低リスク(評価A・B)を目指して、別冊資料(認知症予防マニュアル)や予防のためのポータルサイト(認知症予防習慣)を活用いただき、生活習慣の改善などを中心に予防に取り組んでいただくことをお勧めしております。高齢でかつ物忘れの気になる方は専門医による2次検査を推奨しております。
以下は弊社で推奨している評価別の対応フローです。

よくあるご質問

検査を実施するにはどのような取引が必要ですか?
当検査は検査センターを介してのお取引となります。ご契約・提携されている検査センターへ「MCIスクリーニング検査プラス」を採用したい旨をお伝えください。
※万が一、ご契約・提携先の検査センターで取り扱い不可の場合は弊社までお問合せください。
導入に関して、初期経費等がかかりますか?
採血一本で検査を実施できるため、検査導入時に新たに機材導入等の初期経費はかかりません。
検査費用はどれくらいですか?
検査費用は検査センターを介してのご請求となります。お見積りは検査センターにお問い合わせください。
保険は適用されますか?
当検査は自由診療となりますので、保険は適用されません。
MCIスクリーニング検査プラスの説明・勉強会依頼は可能ですか?
はい、可能です。検査採用のご検討材料として是非ご活用ください。ご希望の場合は弊社までお問合せください。
必要な採血量、また採血管に指定はありますか?
採血量は2ml、また容器はEDTA2-Na、EDTA2-K、ヘパリン容器となります。
※EDTA依存性偽性血小板減少症の方は、EDTA容器やヘパリン容器でも凝固する可能性がございますので、その場合は血糖用FH管でも採血可能です。但し、採血管の取扱いについては臨床検査会社様へお問い合わせください。
採血後どのように検体を扱いますか?
採血後、最長24時間までは常温保管が可能です。24時間以内に医療機関様または検査センターにて遠心分離の上、血漿2mlを分注し、凍結してください。詳細の運用に関しては、検査センターにご確認ください。
検査結果が出るまでのどれくらいの期間がかかりますか?
採血日から起算して2~3週間程度で医療機関様に返却しております。受診者様への返却期間は医療機関によって異なります。
MCIスクリーニング検査プラスの受検に適した年齢はいつですか?
40歳以上の方におすすめします。認知症発症者数は70歳代で急激に増えることがわかっておりますが、発症の約20年前から脳内の血管損傷や炎症が原因でアミロイドβの蓄積が始まります。脳内の血管損傷や炎症、アミロイドβの蓄積は、加齢や生活習慣の乱れが大きく影響しているため、アルツハイマー型認知症が発症する前、自覚症状がない早い段階からの検査受検し、生活習慣の改善をしていただくことをおすすめしております。
MCIスクスリーニング検査プラスを受けられない方はいますか?
当検査はアルツハイマー型認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)のリスクを統計学的に調べる検査であるため、既に認知症を発症されいてる方は対象外となります。
どの程度の頻度で検査をおすすめすればいいですか?
MCI(軽度認知障害)や認知症の予防は生活習慣の見直しが大切だと言われています。健康診断や人間ドックと同じように、年に一回程度の受検をおすすめしています。

MCIスクリーニング検査プラスのご導入について

一人でも多くの方に検査を受けていただき認知症予防に役立てていただくため、MCIスクリーニング検査プラスをお取り扱いいただける医療機関様を広く募集しています。お取り扱いに関してご不明点やご質問がある方は下記お問い合わせボタンまたは電話よりお気軽にお問い合わせください。
また、ご導入のメリットや契約などに関する情報は ご導入に関する説明のページ をご覧ください。

参考文献:
  1. Uchida, K, Liu, S, et al. Amyloid-β sequester proteins as blood-based biomarkers of cognitive decline.Alzheimers Dement (Amst) 1, 270‒280 (2015)
  2. Liu, S, Uchida, K, et al. Serum levels of proteins involved in amyloid-β clearance are related to cognitive decline and neuroimaging changes in mild cognitive impairment. Alzheimers Dement (Amst) 11, 85‒97 (2019)
  3. Zlokovic, BV. Neurovascular pathways to neurodegeneration in Alzheimer’s disease and other disorders. Nat. Rev. Neurosci. 12, 723‒738 (2011)
  4. Sweeney, MD, et al. Vascular dysfunction-The disregarded partner of Alzheimer’s disease. Alzheimers Dement 15, 158‒167 (2019)
  5. Montagne A, Zlokovic BV, et al. APOE4 leads to blood-brain barrier dysfunction predicting cognitive decline. Nature 581,71-76(2020)

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